<予告?> 返報 13-6 [その他]

 「そんなに驚かなくてもいいだろ?」笑みを浮かべて三須が言った。
 西野と三須は西野が宿泊しているホテルの周辺を歩いている。三浦の一件から守谷は疑心暗鬼になっており、小林と名乗る男も警察が送り込んできたスパイだと思っていた。ゆえに彼は西野の動向を探るよう三須に頼んだ。
 何度か角を曲がったり、カーブミラーを使ったりして不審人物を探したが、大学院生の注意を引くような発見は無かった。
 「ただ格納庫まで走り、先生たちと合流する。君のグループ仲間は囮だ。言うなら、磁石だ。彼らが注意を引いてる間に格納庫へ行く…驚くことはないだろ?」
 「彼らを見捨てろと?」西野が三須の横顔を凝視する。
 すると、三須が鼻で笑った。「そうじゃないよ。彼らの犠牲は必要な不可欠ことだ…彼らは英雄になるんだ。そして、君もね…」
 「でも…」
 「心配いらないよ。小林くんは自分の心配をすれば良いんだ。」
 しばらく二人は黙ったままホテルの周りを歩き、尾行確認を終えた三須は西野とホテル前まで移動した。
 「それじゃ…」大学院生が右手を上げて別れを告げ、背中を西野に見せた。
 「三須さん!」
 潜入捜査官が呼び止め、三須が振り返る。
 「絶対にやらなきゃならないことなんですか?」西野の声は震えていた。恐怖というよりもそれは怒りから興奮によって起きたことであった。
 「じゃ、いつやるの?今でしょ!



(以上の場面は『返報』13-6を私が改良したものであり、本編には最後の台詞はないかもしれません。いずれにせよ、パート6は来月の中旬公開予定です。
 WNの新着情報に飢えているので、誰か知ってることがあれば教えてください!
 それじゃ!)

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:blog

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。