避けられない事 [その他]

(最近、WN関連の記事を書けなくてすみません。今日も無関係なくだらねぇ記事です。)

 さて、ほぼ意味もなくS.N.A.F.U.の第3話をハヤオの意向で公開しました。

 ちなみに今週末には第5話を再公開する予定です。

 何でそんな事するんや?早よ、新しいの出さんかい!

 と思う人はいないでしょうが、ハヤオからのコメントがあるのでこちらが答えになるかと思います。

 「いやぁ〜、もうバットエンドしか思いつかない。どうにかして軌道修正できるかと思ったけど無理だわ。第5話で終わりって事にしよ…」

 以上がハヤオのコメントです。

 ハヤオが言うには、まだ第5話までなら希望の持てる最後らしいです。でも、新しいスターウォーズもどきの7・8・9みたいに、もう何でもあり!って感じなら続きは書けると言ってますね。はい。

 結局、S.N.A.F.U.で書きたいことって何だったんや?

 と言われると困りますが、言うならば9と10話で望月たちとの戦いになり、それが影響してちょっとした混沌が生まれるというか…そうですねぇ〜まぁ、そうなるらしいです。それが『返報2.0』(仮題)の背景に絡むとか、絡まないとか…

 色々と書きましたが、S.N.A.F.U.は第5話で終わりそうです。

 だから、ハヤオのモチベーションを上げるような事は謹んでくださいね。そうじゃないと、野郎が変なやる気を出して、このブログを壊されるので…

 年末なので、もうブログを更新する事はないと思います。

 だから、皆さん、良いお年を!



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第十三回 [銀河極小戦争]

第 十 三 回









 長い眠りから覚めたように体が重く感じられた。

 起き上がると、胸から血を流している男と後部座席で震えている女が見えた。

 視界が少し霞んでおり、目の焦点を合わせることが難しかった。それでも〈彼〉は近づいてくる男たちが武装していることに気付いた。

 (ドスタムの手下か…?)

 黒いマスク姿の四人がスピーダーに近づき、二人が運転席と助手席のドアに移動した。

 「設計図を探せ。」運転席側にいた男が言った。男はドアを開けて胸から血を流しているナマズの様子を窺った。

 助手席側にいた男も同様にドアを開け、助手席に座っている男を見た。

 <彼>は薄目を開けて左右のドアを開けた男二人と、彼らを見守るようにして車の斜め前に立つ男二人の動きを見ていた。そして、助手席のドアを開けた男の左手が〈彼〉の上着のポケットに伸びた瞬間、〈彼〉は素早く左肘を上げて男の手にあった銃を逸らし、右手で男の首筋を掴んで手前に引いた。それと同時に〈彼〉は左手で男の腰に取り付けられていた光線式拳銃を取り、運転席側のドアを開けた男の首を撃ち抜いた。

 一方、車の前にいた男二人が短機関銃を構えようとした時、〈彼〉は掴まえていた男の後頭部に光線弾を叩き込んだ。そして、目にも止まらぬ速さで短機関銃を構え終えた男二人の頭部を撃ち抜いた。

 (非文明的な武器だ…)〈彼〉は後頭部を撃ち抜いた男を外に放り投げ、死体の上に光線式拳銃を投げた。

 「おい!」〈彼〉が後部座席にいたミアツに声をかけた。「お前ら、誰だ?」

 恐怖に震えていたミアツはすぐ答えられなかった。

 「お前は…エヌラか?<ガンスリンガー>か?」血を吐きながらナマズが〈彼〉に尋ねた。

 「<ガンスリンガー>はもういない。ローランドは死んだ…」

 「エヌラは眠ったか…」ナマズが呟いた。「何者かが、後ろにいる女を殺そうとしている。」

 「俺には関係のない話しだ。」〈彼〉が車から降りた。

 「お前がそう思っていても、連中はお前もその女の仲間だと思っている。だから、立ち去っても無駄だ。」ナマズの口角が少し上がった。

 <彼>は運転席に座るナマズを睨みつけた。しかし、ナマズは怯まずに後部座席に目を向けた。

 「女がお前の銃を持っている。持って行け…」

 <彼>は助手席から後部座席で震えていたミアツを覗き込み、彼女の持っていた革袋を確認すると、身を乗り出してそれを取り上げた。その重さを右手に感じて〈彼〉は妙な懐かしさを覚えた。

 「早く行け。追手が来るぞ…」ナマズが再び口から血を吹き出した。

 <彼>はその姿を見て鼻で笑い、地上へと続く道を歩き始めた。

 ミアツはその後ろ姿を見続けた。

 「何をしてるの!早くアイツの後を追わんかいな!」全身赤タイツ姿の男がミアツを怒鳴りつけた。「追手が来るぞい!」

 「あなたはどうするの?」とミアツ。

 「もう分かるじゃろ?ワシはもうここまでじゃ…。アンタだけでも逃げなさいな…」

 「あ、ありがとう…」ミアツは急いで車から降りて〈彼〉の後を追った。しかし、彼女は何度もナマズの方を振り返り、その度に全身赤タイツの男は笑顔を浮かべてミアツを安心させようとした。

 そして、彼女の姿が見えなくなった頃、アニプラがナマズの前に現れた。

 「他の二人は何所だ?」犬人間が回転弾倉式散弾銃を、運転席で死にかけているナマズの胸に押しつけた。

 「知らねぇずら…」ナマズが薄ら笑いを浮かべて言った。

 苛立ったアニプラは引き金を絞った。

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第十二回 [銀河極小戦争]

第 十 二 回










 全身赤タイツのナマズを見るなり、ミアツが引き金を絞った。しかし、何も起らなかった。

 「ちょっと!アンタ、何やってんのよ!」ナマズがミアツを怒鳴りつけた。

 ミアツは彼の死を予想していたので、驚いて口を大きく開けた。

 「早くここから逃げないと応援が来るかもしれないわよ!」全身赤タイツの男がコタツの下に張付けてあった別の財布をもぎ取った。

 「そうだな…」エヌラが立ち上がった。「逃げよう…」

 彼はミアツが握っている銃を見ないようにして小屋から出た。貴重品を集めたナマズもエヌラを追い、ミアツも急いで銃を革袋に戻して段ボール小屋から飛び出した。

 ナマズが適当に見つけたスピーダーの鍵を解除し、運転席のドアを開けた。

 大きな銃声が地下駐車場内に響き、ナマズの体がスピーダーに叩きつけられた。血と肉片が周囲に飛び散り、エヌラが悲鳴を上げた。

 ミアツが周囲に目を配ると、長い銃身と大きな回転弾倉を備えた拳銃を持つ犬人間を目撃した。

 (あれが噂の『探し屋』?)彼女は急いで座席の陰に隠れた。

 エヌラの悲鳴が車内に響く中、ナマズがどうにかしてスピーダーに乗り込んでエンジンをかけた。

 三人が乗るスピーダーに銃口を向け、アニプラが撃鉄を親指で落としてエヌラに狙いを定めた。

 「うるせぇ野郎だ…」そう呟いて探し屋のアニプラが引き金を絞った。

 しかし、着弾の直前にエヌラがナマズに抱きついて銃弾を回避した。

 (なっ?)

 動揺しながらもアニプラが親指を再び撃鉄に伸ばした時、ナマズが力を振り絞ってスピーダーの自動運転を起動させた。スピーダーのブースターが点火し、車体が少し浮き上がった。

 エヌラは被弾したナマズの体にしがみつき、ミアツはシートベルトを掴んで衝撃に備えた。

 三人を乗せたスピーダーがゆっくりと発進し、加速しながら出口へ向かった。

 (逃がすか!)

 アニプラがスピーダーの運転席に座るナマズの頭に銃を向け、素早く引き金を絞った。しかし、弾が発射されると同時にスピーダーが左折して地上へ上がる通路に出た。

 (クソがッ!)

 アニプラは走りながら銃把の少し上にあるレバーを押し、回転式弾倉を左横に展開させて銃口を上に向けると三つの空薬莢を床に落とした。彼の銃は旧式と言われる火薬式であり、アニプラの物は三発の散弾銃用の銃弾を用いる珍しい様式であった。

 空薬莢を弾き出す間、アニプラは左手で新しい三発の銃弾を掴んで素早く再装填を行なった。そして、彼は逃げるスピーダーに向けて再度発砲した。銃弾は車体に命中したものの、損害を与えることはできなかった。彼らの距離は次第に広がり、スピーダーは既にアニプラから五百メートルは離れていた。

 スピーダーはさらに加速して地上に出ようとしていた。だが、その直前に二台の装甲スピーダーが現れ、エヌラたちを乗せたスピーダーの自動運転装置が減速を開始した。それでも間に合わず、彼らのスピーダーはアニプラの部下が乗ったスピーダーに激突した。

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第十一回 [銀河極小戦争]

第 十 一 回










 七人の男が扇形の陣形を保ちながら、壁と同化していた段ボール小屋に銃撃を加えていた。

 すると、段ボール小屋から全身赤タイツ姿の男が現れた。男は這って出てきたが、服装が目立つためにすぐに発見され、彼らの標的となった。

 銃口が向けられる直前、アーマ・ナマズは立ち上がって左端にいた男に接近した。その動きは人間離れしており、近づいてくる全身赤タイツ男に発砲しても、左右に移動して銃弾を回避した。

 他の仲間たちはナマズを追うようにして銃撃を加えたが、ナマズと左端にいる仲間の距離が近づくと引き金から指を離した。下手に深追いをすれば仲間に被害が出るからである。

 距離が1メートルと迫ると、男の持っていた短機関銃の弾倉が底を尽きた。男は急いで腰に取り付けてあった『スタン・フィスト』と呼ばれる、スタンガンとメリケンサックが融合した武器に手を伸ばした。右手がそれに触れると同時に、ナマズの右ラリアットが男の喉を襲った。

 アーマ・ナマズが素早く、左手に握られていたボールペンで男の首を刺し、右手で男を押し退けた。男の首筋から大量の血が吹き出したが、ナマズがそれを浴びることはなかった。彼は次の標的に向かって接近を始めていた。

 だが、ナマズの動きを見た残りの『切り込み隊』メンバーたちは既に陣形を変えていた。彼らは「く」の字に似た隊列を作って、全身赤タイツ男の動きを止めようと再び銃撃を加えた。

 しかし、ナマズは動揺せず、左右の手に握られていたボールペンを両端にいた男たちに向けて素早く投げた。その直後、彼は地面を勢い良く蹴り飛ばしてジャンプし、空中で二回転しながら銃撃を華麗に回避した。

 放たれたペンの一つは右端にいた男の首に、もう一つは左端にいた男の右目に刺さった。

 (何者だ?)『切り込み隊』のリーダー『サストン』がナマズの動きを見て思った。

 ジャンプで攻撃を回避、そして、距離を縮めたナマズは陣形の真ん中にいたサストンの前に下りた。サストンが短機関銃の銃口でナマズの顔面を突こうとしたが、その前に全身赤タイツのナマズが上半身を後ろに下げ、さらに右足で『切り込み隊』リーダーの股間を蹴り上げた。予期せぬ攻撃に彼は前のめりになり、左手で股間を抑えた。

 隊長の危機に残り三人となった部下たちが、一斉にスタン・フィストを取り出してナマズに襲い掛かった。

 全身赤タイツの男はサストンの服を引いて手前に引き寄せ、左から接近して来る男二人の前に置いて盾にした。男たちのスタン・フィストがサストンの後頭部と背中に命中し、衝撃と同時に高圧電流が『切り込み隊』隊長の全身を駆け巡った。

 一方、ナマズの右側にいた男はナマズの隙を見てスタン・フィストを装着した右拳を突き出した。だが、ナマズはサストンを手前に引くと同時に、身を屈めて右側にいた男の両脚を掴んで持ち上げた。バランスを崩した男は後ろに転倒し、後頭部を床に強く打ちつけてしまった。

 この攻撃が終わった頃、全身に電流が流れて気を失ったサストンが崩れ落ちた。姿勢を低くしていたナマズは両手を床に付き、両脚を後方に素早く突き出した。全身赤タイツの男の足が、隊長を攻撃して唖然としていた男二人の股間に叩き込まれた。男たちは股間を両手で抑え、その際にスタン・フィストが触れ、二人は立ったまま数秒間、体を痙攣させた末に倒れた。

 最後にナマズは、後頭部を床に打ちつけた男のスタン・フィストを奪ってそれを相手の股間の上に落とした。男も数秒、体を痙攣させた末に気絶した。

 「ウォーミングアップで終わってしもうたのぅ~」ナマズが倒した男たちを見て呟いた。「どうやら、『ヤヴィン』の使いではないらしいが…」

 額に薄らと汗を浮かべた全身赤タイツのナマズが、穴だらけになった自宅へ引き返した。

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