終わりは「終わり」 [その他]

<残念ながらこちらの記事もハヤオ関連です。WNファンの方々には申し訳ありません。>

 数日前に『S.N.A.F.U.』の第5話(後編)を公開し、最後に「完」の文字と「ご愛読ありがとうございました」と付け足しました。

 まぁ、色々と話し合った結果、第6話から物語の毛色が変わっていくような気がするので、原案通りに5話で区切りを付けることにしました。

 第6話からは『S.N.A.F.U.』後半戦(ハヤオ曰く、「第二部」)ということで、1話完結ものではなく、完全な続きものになります。

 第6話から8話までは第1話に出てきた『紅蓮』との戦いです。

 第9話と10話は望月たちとの戦いです。

 ハヤオは以上のような計画を立てていますが、我々WNファンにとってこれは冒涜でしかありません!

 私は強く彼のオ◯ニーとしか思えない物語の公開に断固反対します!

 さて…
 
 色々と書きましたが、本日の記事はここまで。

 インバウンド効果でウィルスも流行っているので、皆さんも気をつけてください!

 それじゃ!

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最終回 [銀河極小戦争]

最 終 回








 スペース・ア・ゴー・ゴーに対する攻撃は全銀河に衝撃をもたらした。

 カズヤンはアニプラに説明を求めようとしたが、部下はクラブで死亡しており、彼の腹心であるナルホーが代わりに応じた。

 「何事なんだねぇ!」顔に汗を浮かべたカズヤンがナルホーを怒鳴りつけた。

 「申し訳ありません。アニプラ様が席を外している間に何者かがドローンで攻撃を―」

 「それは知ってるつうのォ!」カズヤンが部下の話を遮って再び怒鳴った。「その理由が知りてぇんだよぉ〜」

 このやり取りを予想していたナルホーは怯んでいなかった。最初の発言はアニプラに責任を負わせ、自身に降りかかるであろう処刑を逃れるためのものであった。

 「犯人に目星はついております。そして、現在追跡中です。」とナルホー。
 
 「ホンマかいなァ!んじゃ、ソイツの写真を全銀河に流さんかいな!俺に逆らったらこうなるつう、見せしめみしたるぅ!」

 「直ちに取りかかります。」

 「んじゃ、今日からお前が探し屋部隊の指揮を執れ。ええな?」

 「ありがたきお言葉―」

 ナルホーの返事を聞く前にカズヤンは通信機の電源を落とした。



***




 ナマズの死体を引き取るため、ミアツは一足先に死体安置所に来ていた。

 スペース・ア・ゴー・ゴーに姿を見られないように彼女は、帽子を目深にかぶって通りを歩く人と目を合わせないようにした。
 
「待った?」

 背後から声をかけられてミアツは驚き、素早く背後に視線を向けた。そこには黄色い歯を見せて笑うエヌラがいた。

 (生きてた!)スケべ男の死を予期していたミアツは喜んだ。

 「アイツらはどうなったの?」

 「ナマズの仇は取ったよ。んで、ここにいた?」エヌラが死体安置所の入り口を見た。

 「これから確認するところ。ここにいなかったら、ナマズさんはアイツらに囚われてるかも…」

 「病院の確認は?」

 「したけど、手がかりなし。」

 「じゃ、行くしかねぇてばよ!」
  二人が受け付けに問い合わせると、カウンターにいた男が眉をひそめた。ミアツは男が何か知っていると思い、カウンターに両手を置いて身を乗り出した。

 「ここにいるんですね。」

 「いましたよ。でも、廃棄処理場に送りました。」

  エヌラとミアツは驚いて口を大きく開けた。
 
 「あの人は人ですよ!」ミアツはスペース・ア・ゴー・ゴーの非道さに苛立った。
 
 「人?」受付の男が聞き返した。「あれはアンドロイドですよ。」

  「そんなバカな…」エヌラが両膝から崩れ落ちた。

 「何かの手違いじゃないんですか?」とミアツ。

 「ちゃんとスキャンしましたよ。人間ぽかったですが、あれは正真正銘のアンドロイドでした。」
 
 ミアツは混乱しながらもしゃがみ、エヌラの肩に手を乗せた。「廃棄処理場に行ってみよ。」
 
 「んだなす…」

 廃棄処理場に着いた時、ナマズの死体が入ったカーゴの焼却が行われようとしていた。ギリギリのところでミアツがそれを中断させ、エヌラがナマズの死体をカーゴから掘り起こした。

 「ナマズよぉ〜」エヌラの目に涙が浮かんだ。
 
 その間にミアツはナマズのうなじを指で触れ、アンドロイドのメモリーディスクが収められているスイッチを探した。彼女はそれが無いことを祈りながら指先の感覚を研ぎ澄ませた。そして、見つけたくない物に触れ、心臓を締め付けられた。固唾を飲んでミアツはスイッチを押し、その少し上から小さな半円状の物が飛び出してきた。

 「この中にナマズさんの―」口を開いたものの、ミアツはメモリーディスクを見て絶句した。中身が入っていなかったのだ。

 「どったんだよ!」とエヌラ。

 「メモリーがない。抜かれてる…?」

 「抜かれてるって…こんな時に下ネタかよ!」エヌラがミアツの肩に軽くパンチを入れた。

 「中身がないの!アイツらが盗んだに違いないッ!」

 「何のために?」エヌラが不思議そうにメモリーディスクを見た。

 「私たちを探すために決まってるでしょ!」

 「にしては、時間がかかり過ぎじゃねぇ?あんだけ派手に動いた後だぜ。」
 
 (確かに…捜索している割にはナマズさんの死体にすんなり近づけた。だとしたら、ナマズさん自身がメモリーを消去した?でも、ディスク自体がない。もしかして、初めから入ってなかったの?)

 「アイツらが俺たちを探しているなら、逃げなきゃ不味いんじゃねェ?」

 「でも、できればナマズさんのメモリーだけでも…」ミアツは念のためにナマズのうなじを探り、ディスクが引っ掛かっていないか確認した。しかし、何も見つからなかった。

 (メモリーディスクがなければ起動はできない。)ミアツは考えた。(遠隔操作なら起動できるかもしれない。でも、誰が何の目的で?)

 「おい!急ぐぞい。」エヌラがナマズの死体を持ち上げた。「追手も迫ってるらしいし、ナマズの謎もあるみたいだし…」

 「そ、そうね…」様々な憶測が頭の中を駆け巡り、ミアツは適当に返事を返した。

 二人は急いで廃棄処理場を後にした。











第一章『銃使い』 完
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WNロス [News]

 巷で『WNロス』というワードが広まっていますよね?

 某SNSサイトのトレンドにも上がった、あのワードですよ。

 意味を説明しなくても、我々…いや、この銀河系に住む人なら分かると思います。はい。

 最近、WNが活動記録を公開せず、一部では「三途の川を渡った説」も出てくるほどでした。この『WNロス』については、多くの考察サイトや動画があるので興味のある方は見てみることをお勧めします。私も色々とサイトや動画を見ていますが、結構、あり得そうな説が多く、多くが1000年に一年の逸材であるWNを心配しているのです。

 ちなみに、これらの考察サイトや動画を見る時は涙腺が崩壊する可能性があるので、ボックスティッシュ5つは必要になると思うのでご注意を!

 一部では最近流行っているウィルスに感染したとの話しもありますが、Nと親しい人物のツイートによれば、「アイツ(注:N)は自分探しの旅に出ている。俺は旅から帰ってきたアイツが、すげぇ音楽を作るって信じてるってばよ!」だそうです。

 自分探しの旅って、なんか憧れますよね。これって、現実逃避…いや、その…これって自分自身との対話ですよね?ね?そうだよね?嘘だと言ってよ、バーニー!

 さて、今後は公式なWNサイト情報よりもSNSサイトなどにある、断片的なWN情報から考察的な記事を書いてしまうかもしれません。

 それでも、WNのファンであることに変わりはないので、皆さんと一緒に応援したいと思っています。

 私と同じ志を持つ同志は、高評価とチャンネル登録をお願いします!

(言ってみたかっただけとです…)

 それじゃ!


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<以下は特に読まなくて良いですよ…>

 恒例?のハヤオ関連記事です。

 最近は忙しく、ハヤオの物語にブログを乗っ取られていました。

 さて、『銀河極小戦争』ですが、こちら第1話?第1章?は今週で終わります。

 こちらの続きはブログ公開はおそらく年末か来年になるでしょう。気になる方は4月か5月の末にハヤオに強制的に行わせる予定の某通販サイトのセールでゲットできるでしょう。

 キンドルのスマホアプリとそのサイトのアカウントがあれば、読めるので問題ないかと…

 一時期(たぶん『S.N.A.F.U.』の打ち切りを宣言した頃?)、ブログのアクセスが上がって、ハヤオが「俺に続きを書けって、みんなが言ってるんだ!」と妄言を吐くようになりました。

 「おじいさん、お薬のお時間ですよ」と言って黙らせていますが、もうすぐ6話目が書き終わるとか言ってます。

 ゴミみたいな内容なので、胸内に秘めて置いて欲しいものです。

 んで、先ほど4月か5月って言いましたが、ハヤオ曰く、「それまでに8話まで書くかも?」と言っていたので、「できなかったら、ブログから消えてもらうでぇ〜」と言いました。

 これぞまさに「WNブログ浄化作戦」です。

 今月の末には『S.N.A.F.U.』の第5話(後編)が再公開し、翌月末に第6話(前後編)を予定してます。

 だから、WNブログへのアクセスは控えてください!

 お願いします!

 それじゃ!
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第十八回 [銀河極小戦争]

第 十 八 回








 今度の目覚めは清々しかった。〈彼〉は懐かしい重みを腰に感じてニヤリと笑った。

 「リハビリになる相手だといいな…」そう呟きながら〈彼〉は道路を渡り、クラブの入り口前に立った。ドアの前に立つ黒いスーツを着た犬人間二人が〈彼〉を睨みつけた。

 「ここはお前の来る場所じゃない。」警備の一人が言った。

 「ここにアニプラっていう奴がいると聞いたんだ。」

 アニプラの名を聞いた途端、犬人間たちの目つきが変わった。

 そして、それと同時に〈彼〉は右手にいた犬人間の喉に拳を打ち込んだ。素早い攻撃に反応できず、また喉仏を潰されたことで呼吸困難に陥った。

 もう一人の犬人間は上着の下に隠していた拳銃を掴み、急いで目の前にいる男に向けようとした。だが、銃を向ける前に〈彼〉が股間に蹴りを叩き込んだ。犬人間は激痛に前屈みになり、気が付くと右手に握られていた拳銃が消えていた。慌てて上を向いたが、〈彼〉の顔を見る前に光線弾が犬人間の頭を撃ち抜いた。

 <彼>は喉を抑えていた犬人間の横を通り過ぎる直前、思い出したように生き残っていたもう一人の頭を撃ち抜いた。

 「トロいな…」

 入り口を抜けると大きなホールに出た。そこには迎えのスピーダーを待つ犬人間が多数おり、〈彼〉の姿を見ると全員が動きを止めた。

 「おい、アンタッ!」サングラスをかけた大柄の犬人間がやってきた。「ここはアンタの来るような場所じゃないよ。」

 「そうかな?」〈彼〉は大柄の犬人間の胸と頭部に光線弾を叩き込んだ。

 銃声が鳴り響くと、ホール内に悲鳴が木霊し、その場にいた犬人間たちが一斉に出口に向かって走り出した。

 その様子を監視カメラ越しに見ていた監視係がタブレットの通信ソフトを使い、クラブの地下で待機している傭兵に連絡した。この傭兵たちはクラブに雇われた〈人間〉で構成された部隊であり、犬人間種はいなかった。十人の傭兵たちが短機関銃を手に取って地上に続く階段を上がり始めた。

 一方、〈彼〉は待合ホールを抜けてダンスホールに入った。大音量の音楽が鳴り響いているため、そこにいる客たちは外の銃声に気付いていなかった。〈彼〉は視線を走らせ、ミアツの見せてくれた写真の犬人間を探し求めた。ふと顔を上げて見ると、ダンスホールを見下ろすように設置されたテラス席があり、そこにアニプラの姿があった。その犬人間は両隣にいる着飾ったメスの犬人間と談笑し、〈彼〉の存在に気付いていなかった。

 訓練によって研ぎ澄まされた感覚が〈彼〉に警告を与えた。左右に視線を配ると、短機関銃を巧みに上着の下に隠した男たちの存在に気付いた。その男たちは犬人間種ではなく、〈彼〉と同じ純人間種であった。

 (傭兵か?)自然と胸が躍り、〈彼〉は右手に持つ奪った拳銃の銃把を強く握った。

 傭兵たちも〈彼〉の存在に気付いた。

 「フェルン、二時の方向。ボング、お前は一一時の方向だ。静かに終わらせろ。」ダンスホールの隅で様子を見ていたリーダーが、部下の頭部に埋め込まれているチップにメッセージを送信した。それを受信すると傭兵たちは静かに標的との距離を詰め始めた。

 <彼>は迷いを見せず、余裕の表情を浮かべて左へ歩き出した。

 近づいてくる相手の動きを注視しながら、フェルンは短機関銃を撃てるように上着の裾に右手を置いた。彼の数メートル背後を歩いていた男も同様の態勢を取った。

 フェルンとの距離が二メートルと迫った瞬間、〈彼〉が躍っていた客を押し退けて発砲した。光線弾はフェルンの胸に命中し、被弾した男は驚いたものの、防弾ベストで守られていたのでケガはなかった。しかし、フェルンが驚いている間に〈彼〉は撃った男の背後にいた傭兵の頭部を撃ち抜いた。

 (死ねッ!)フェルンが短機関銃を取り出した。

 その直後、〈彼〉が銃口でフェルンの喉を突いた。次に相手の短機関銃を掴み、左肩越しに背後を確認すると左脇の下で銃を構え、近づいてくる二人の傭兵の頭部を撃ち抜いた。背後の脅威を排除すると、〈彼〉は右肘を下からフェルンの顎に叩き込み、追い打ちをかけるように銃底で相手の鼻を砕いた。フェルンが床に落ちると〈彼〉は相手の頭を撃ち抜いた。

 ようやく異変に気付いた客たちが悲鳴を上げ、逃げる客が増えた。しかし、泥酔している客たちは、これが新しいパフォーマンスだと思って拍手を送った。

 「全員で奴を止めるぞ。」傭兵のリーダーが新しいメッセージを部下に送った。

 その時、下の状況に気付いたアニプラが両隣にいたメス犬を押し退け、壁のフックにかけていたガンベルトから回転式弾倉の散弾拳銃を手に取った。

 (良い度胸じゃねぇか!)

 アニプラはテラスから襲撃者に銃口を向け、撃鉄を親指で下ろした。引き金を絞ろうとした時、標的が視界から消えた。

 (なッ!)

 <彼>は四メートル先にいた傭兵に接近していた。巧みに逃げ惑う客を盾にして前進し、相手が〈彼〉との距離が急激に縮まったことを知るや否や、〈彼〉は素早く引き金を絞った。光線弾が傭兵の右手に命中し、その手に握られていた短機関銃の銃把もろとも粉砕した。

 激痛に呻く傭兵との距離をさらに縮めて〈彼〉は右膝で相手の股間を蹴り上げた。傭兵は形容し難い痛みに悲鳴を挙げるも、〈彼〉はそれを無視して左手で相手の短機関銃のスリングを掴んで引き寄せた。

 彼らの二メートル先にいたもう一人の傭兵が狙いを定めようとしたが、〈彼〉が仲間を盾にしたので移動する必要があった。

 その隙に〈彼〉は振り返って敵影を探した。逃げる客と逆方向に進む男二人を発見し、素早く銃口を向けて引き金を絞った。だが、何も起こらなかった。

 (オーバーヒートか…)

 <彼>は銃を捨て、再び盾にしている傭兵の股間を蹴り飛ばして相手の拳銃をホルスターから奪った。数発の光線弾が鼻先をかすめ、〈彼〉の額に青筋が浮かんだ。

  (これだから光線銃は好かんッ!)

 目にも止まらぬ早さで〈彼〉は発砲してきた背後から迫る傭兵二人の頭部を撃ち抜いた。そして、盾にしている傭兵に銃を向けて引き金を絞った。男の鼻から下が吹き飛ばされ、傭兵が床に崩れ落ちた。

 盾が消えたことで視界が広くなり、二メートル先から〈彼〉を狙っていた傭兵の姿が見えた。〈彼〉は迷うことなく、その傭兵の頭を撃ち抜いた。

 その頃、ホールには〈彼〉と二人の傭兵、酔い潰れた数人の客しかいなかった。テラスにいたアニプラは侵入者の動きを見て、少年の頃のことを思い出していた。それは〈彼〉の動きが、かつてみた隻腕のガンスリンガーに似ていたからであった。

 そう思った時、〈彼〉が目にも止まらぬ動きで銃を持ち上げ、ホールの隅にいた傭兵二人の頭部を撃ち抜いた。

 〈彼〉がテラスにいるアニプラを見上げる。口角が少し上がり、その様子を見たアニプラの首筋に悪寒が走った。

 (クソッタレがッ!)アニプラはテラスの窓を銃で砕き、ホールにいる〈彼〉に銃を向けた。

 「面白い銃だな…」〈彼〉がアニプラの銃を見て呟いた。

 「何者だ?」と犬人間。

 「復讐代理人ってとこかな?」

 「ふざけるなッ!」

 アニプラが発砲した。しかし、弾は〈彼〉の足元に着弾した。

 (下手くそ…)そう思いながら〈彼〉はアニプラの胸に光線銃弾を撃ち込んだ。

 被弾したアニプラは衝撃で弾き飛ばされ、背後のソファーに崩れ落ちた。胸から血が噴き出し、咳き込んだ際に口から血を吐いた。

 (ば、バカなッ!) 落とした拳銃に手を伸ばしたが、それは遥か遠くにあるように感じられた。必死になって手を伸ばすも距離は縮まらない。その時、誰かが彼の銃を持ち上げた。

 「コイツはもらうぜ…」〈彼〉が回転弾倉の中身を確認した。

 (やはり散弾か…)

 瀕死のアニプラを見下ろし、手首のスナップを利用して弾倉を元の位置に戻した。〈彼〉は自然な動きで銃を左手に持つと、ベルトの左側に差し込んでいた拳銃を抜いて振り返った。

 背後に立っていた人物は黒いローブを着ており、フードを深く被っていたので顔が見えなかった。その人物は大きな鎌を背負っており、〈彼〉は黒衣姿の人物がアニプラの部下ではないと予想した。

 「こっちのエヌラは素早いな。」フードの奥から男の声が聞こえてきた。

 「俺はあの臆病者じゃねぇよ。」

 「ガンスリンガーの方か?」

 男の問いに〈彼〉は驚いたが、それを顔に出すほど間抜けではなかった。

 「だとしたら、どうする?」

 「私にとっては好都合だ。また会おう、ガンスリンガー…」

 そう言うと黒衣の男は煙のように姿を消した。

 (エヌラの意識と混線した影響か?いや、そうなら気づいてるはずだ。どっちにしても、気にいらねぇ野郎だ…)

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