Silatと日本 [趣味]

 シラットだけ英語にしたのは、その方が格好良い!と中二病を患っている私が思ったからであります。
 このコーナーは完璧に私の趣味の世界であるため、面白半分で読むと後悔されます。

 さて、シラットって何?となるでしょう。去年、インドネシア映画『ザ・レイド:リデンプション(原題:Raid: Redemption)』を見て私もこの名前を知りました。続編の制作も決定しており、どうやら続編は前作の数時間後の話しらしい(IMBd情報)。この映画はマフィアの巣窟(30階建てのビル)に警察の特殊部隊が乗り込むという単純な話しです。シラットは登場人物たちが使っている格闘技の名前です。
 前半の戦闘シーンは地味にリアル。攻撃を防ぐと同時に相手の脚をトンファンやナイフを使って攻撃し、二打目に相手の顔面や首を殴る。つまり、少ない攻撃で相手を倒すんです。あれは『キス・オブ・ザ・ドラゴン』のジェット・リーと道着姿の男たちが戦うシーンをリアルにした感じです。
 後半でもシラットを使っているのですが、アクション映画にありがちな見せる動き(動きが派手で、あの攻撃でも当たるのか?という感じの)になっていた。でも、素晴らしいアクション映画であることは確かです。ですが、少し暴力描写が強すぎるかもしれないので、そういうのが苦手な方は遠慮した方がいいと思いますね。



 本題に入りたいと思います。私自身、シラットについてザ・レイドを見るまでまったく知りませんでした。興味本位で調べてみると日本と関わりがある格闘技ということを知りました。
 シラットはマレーシアやインドネシアの伝統的な格闘技であるが、起源は分かっていない。武術はよく治安の悪い地域や紛争地域で誕生することがある。シラットは近隣諸国や欧米列強に対抗するために作られたのかもしれないね~。実際にインドネシアを植民地として持っていたオランダはシラットが反乱手段として使われることを恐れ、シラットを禁止している。
 オランダが警戒したシラットでありますが、このシラットは「改良版」であってオリジナルではなかったそうな。
 15世紀に東南アジアは日本とも貿易をしており、東南アジアを訪れる日本人もいた。特に関ヶ原の戦い以降、東南アジアを訪れる日本人が増えた。大半が徳川から逃げた人々です。彼らは現地のシラットを学ぶと同時に、それに空手(沖縄空手と言われている)を導入。
 時代を少し飛ばして第二次世界大戦中、インドネシアを植民地にした日本は刀を用いた技術をシラットに取り込む。ここで近代シラットが誕生したと言われている。
 別にあの戦争で日本がしたことを美化するつもりはないが、日本はインドネシアに自衛するための手段を残してきた。それは後のインドネシア独立戦争で役立っている。


 日本と関わりがある武術でありながら、日本ではあまり知られていない。歴史云々の話しよりも、この格闘技は合理的で美しい格闘技ということを語りたかった。また、機会があればしたいですな~
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

年越しライブ?追記(4) ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。